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2023年12月5日

住職の言いたい放題(70)『健康診断どうする』

こんにちは。住職の斉藤隆雄です。

フィンランドで、今から50年前に15年間にわたり40歳から45歳で管理職に就いている約1200人の男性を対象に健康調査がおこなわれました。

ランダムに約600人のグループに分け、一方のグループには5年間、4ヶ月ごとの定期検診を行い、血圧やコレステロール値に異常が認められた人に対して医者が適切に健康維持の介入を行い、もう一つのグループには定期健診も何もしないというものです。

そのうえで5年間の死者数を調べたところ、医師が介入したグループの死者数は67名、介入しなかったグループでは46名の死者数だったという結果が出ました。フィンランド症候群といわれています。この影響もあって、欧米では「定期健康診断」はしないそうです。

私は、健康診断は受けたい人は受ける、受けたくなければ受けない。自分自身でそれぞれ決める。(ただし職場の定期検診は強制的に受けなければなりませんが)

私のところにも現在、お役所や保健所から色々な検診の案内が郵送されます。ご丁寧なことに検診お勧めの電話もあります。

最近では7回目のコロナワクチン接種のお知らせが郵送されました。私はすぐに予約しました。将来の副作用の心配より、今感染しない、感染しても重症化しない方を選択しました。

私はコロナワクチン接種以外の健康診断は受診していません。

安心のためということで受診して、「異常なし」なら安心ですが、もし異常が発見されて、3か月後に再検査となれば、この間かなりのストレスです。

医師の久坂部羊先生は検診より大事なこととして、禁煙、毎日の飲酒を避ける、カロリーとバランスの良い食事、適度な運動や休養・睡眠、ストレスや検査被ばくを避ける等々が大事といわれます。

無症状なら検査しないというのが今現在の私の方針です。