こんにちは。住職の斉藤隆雄です。

令和４年のお正月、NHKのBS放送で様々な宗派の１０人のお坊さんがテーマに沿って説法するという番組がありました。浄土宗のお坊さんも一人おられました。

最初のテーマは『イライラ』です。
１．私たちの世界は思い通りにならない世界だから、自分の価値観ではなく柔軟な心で受け入れることが大切。
２．イライラの原因は相手を思い通りにしたいという欲に対して思い通りにならないからイライラする。相手を変えるのではなく自分を変える。イライラしたら一度立ち止まって深呼吸をする。
　
二つ目のテーマは『承認欲求』です。自分を認めてくれないという悩みです。
１．頑張ることが素晴らしい。自分が頑張りを認める。自分の価値を他人に委ねない。自分を主人公にして正しい道を歩む。
２．認められるためにやるのではなく、やっていたら認められる人間になる。
３．私たちの住む娑婆世界は苦しみの世界。自分を変える、自分を見つめ直すことも必要
４．静かによく考えることが大切。靜思（じょうし）という。一喜一憂しない囚われない見方が大事。

さて、もし法然上人がおられたらどのようにお答えになるでしょうか？
「イライラしたらお念仏をお称えなさい。阿弥陀さまの光明に照らされて、イライラの心が喜びの心に変わりますよ」
「誰もあなたの事を認めてくれないと悩んでいるなら、お念仏をお称えなさい。阿弥陀さまと親子のような親しいご縁ができますよ。いつも貴方を見守って下さいますよ」とお念仏をお勧めされることは間違いありません。