2021年3月1日
住職の言いたい放題㊼「オンライン講義で感動」
こんにちは。住職の斉藤隆雄です。
この一年間はコロナの影響で、世界中の人々の人生が大きく変化し、普段の生活が制限されました。お寺もこの一年で大きく変わりました。
そんな中で私にとって良い変化もありました。大学に行きたくても行けずにオンライン授業に辟易しておられる学生さんには誠に申し訳ないですが、生まれて初めてオンライン授業というものを受けたことです。
浄土宗は昨年秋よりオンライン講義が開始されました。浄土宗の研修センターは京都の知恩院さんの近くにあります。今までは研修センターに出向かなければ受講できませんでした。現実問題として、三時間の講義を受けるために往復8時間をかけるというのは体力的に厳しく、一度も研修センターでの講義を受けたことはありませんでした。
しかしこのコロナ禍で多くの行事や研修会が中止となり、その対策としてオンライン講義が新しく導入されました。
オンライン授業、オンライン会議、テレワークという言葉はよく聞きますが、私は今までどれも経験したことがありませんでした。オンラインで受講するための準備として専用のアプリをインストールして……??? 果たして、これで当日講義の映像が送られてくるのか、とても不安でした。当日、指定されたログインID・パスワードを入力すると講師の先生が映りました。これはちょっと感動です。
この講座は以前より受講したかった「選択(せんちゃく)集」の講座です。正式名称「選択(せんちゃく)本願念仏集」は法然上人が撰述された浄土宗の根本宗典です。仏道修行のすべてが阿弥陀仏によって選び取られた本願念仏『ナムアミダブツ』に帰結することが体系的に述べられています。多くの学生さんはオンライン授業に閉口されていると思いますが、私にとって感動の講義でした。浄土宗内では毎月数多くのオンライン講座がありますので、これから積極的に受講しようと思います。
コロナ禍での数少ない嬉しい変化です。学生さんごめんね。