2020年11月5日
住職の言いたい放題㊷「高橋尚子さんはすごい」
こんにちは。住職の斉藤隆雄です。
新型コロナウイルスの感染防止として「ステイホーム」の時期がありました。そこで長年ため込んだ、新聞記事のスクラップを整理しました。すると忘れかけていた懐かしい記事がたくさんありました。
2004年(平成16年)11月21日、毎日新聞の高橋尚子さんの記事です。
「今までは『何事も頑張れば大丈夫』と思っていたが、頑張ってもうまくいかないこともあるとわかった。違う見方ができたことは大きな経験」
高橋尚子さんは2000年のシドニー五輪の金メダリストですが、2004年8月のアテネ五輪は残念ながら出場できませんでした。しかし翌年の世界選手権出場を目指して、アテネ五輪終了後の9月下旬に合宿地の米コロラド州ボルダーでの練習中に骨折し、11月に帰国しました。
高橋尚子さんのこの言葉は二つの意味で凄い言葉だと思います。そのひとつは目標に向かって総てをなげうって、想像を絶する激しい厳しい努力をずっと続け、目標に突き進み、きちんと結果を出すという生き方です。
お恥ずかしいことですが、私自身はもうこれ以上出来ないというほど徹底的に頑張った経験がありません。『もっと頑張ればもっと良い結果になったのに』という経験ばかりです。
二つ目は「どんなに頑張っても思い通りにならないことがある」。この高橋尚子さんの言葉には重みがあります。結局、翌年の世界大会には出場できませんでした。仏教でいう、縁がなかったということです。
先月、日本テレビの特番で自らが走って、その距離に応じて募金額を増やしていくという「募金ラン」が放送されました。シドニー五輪から20年たった今年、「恩返しの走り」で体調も万全でない中で116キロを走破、5人の参加者と総額470万円を募金しました。素直に頭が下がります。
Qちゃんすごい。