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2020年7月28日

住職の言いたい放題㊴「大切なことを忘れる」

こんにちは。住職の斉藤隆雄です。
 
突如として未知なるコロナウイルスによる災禍で、世界中が恐怖に怯えています。浄土宗寺院も4月以降に新年度を迎え様々な行事が予定されていました。当然のことながら、ほとんどが中止になりました。毎年4月に本山で盛大に勤められる法然上人の御忌法要も中止になりました。西念寺も五月の祈願会は副住職と二人だけでお勤めして、檀信徒さんの本堂でのご参詣はご遠慮いただきました。

浄土門主伊藤唯眞猊下(じょうどもんすいとうゆいしんげいか)は『異常な災禍に遭遇して、平生というものが如何(いか)に有難く、かつ大事なものであったかに気づかされるのであります。』とお示しです。
 
猊下のお言葉通り、病気になって健康の有難さを実感し、災禍が生じて平生の有難さに気づく。「喉元過ぎれば熱さを忘れる」の諺のように、大切なことを直ぐ忘れてしまう私です。

健康を維持するために、普段からバランスの良い食事、適度な運動、十分な睡眠等が大切と言われます。

しかし今回のように ウイルスが見えない。 感染した時に軽く済むのか、重篤になるかわからない。 いつ終息するか見えない。 第二波がいつ来るのか来ないのか。

いつ終息するのか不明で、未体験で目に見えないウイルスに怯え、感染しないように生活するのはとても精神的に疲弊します。

毎日の生活の中で、自らが信じる神仏に祈りを捧げて生活する。せめて精神的な安らぎと共に過ごしていきましょう。