2020年6月30日
住職の言いたい放題㊲「マーライオンに感動」
こんにちは。住職の斉藤隆雄です。
シンガポールのマーライオンは「世界三大がっかりスポット」の一つです。しかし有名な観光地ですから、がっかり覚悟で見学に行きました。
マーライオンは想像していたより大きくて、口からの水量もかなり多くて、ちょっとだけ感動してしまいました。周りにはたくさんの観光客がいて、マーライオンの口からの噴水を大きな口を開けて飲み込んでいるトリック写真を楽しそうに撮影している人もたくさんいました。マーライオンのバックにはダウンタウンの近代的な美しい高層ビル群がそびえています。目の前のマリナベイの向こう岸には、有名なホテルマリナベイサンズがドーンと建っています。これにも感動。
夜にはマーライオンはもちろん高層ビル群もライトアップされ、光と音のショーを無料で鑑賞できます。これはかなり感動ものです。
というわけで、マーライオン観光はお勧めです。やはり「世界三大がっかりスポット」ということで事前にかなりハードルを下げたことが幸いしました。
逆に「絶景」の観光は要注意です。事前にガイドブックやパンフレットやネットで現地の写真を見て感動し期待しているからです。これらの写真は当然のことですが、最高の状態を撮影しています。場合によっては実際より美しく撮影されています。この最高の写真をイメージして現地へ行くと思ったほど感動しません。事前にかなりハードルを上げてしまったからです。満開の桜・紅葉といった季節の絶景はとくに要注意です。ピーク時期を外したら、もう目も当てられません。
大自然の絶景も要注意です。朝日や夕日に照らされた幻想的な絶景を期待していたのに、曇っていて朝日や夕日を見ることができなかったり、霧や雨や雪で絶景そのものが全く見えなかったり、時期が悪く滝に水が流れてなかったりと「絶景」は要注意です。ひとつ例外があります。鍾乳洞です。鍾乳洞は内部が暗くかなり広いので、写真ではその素晴らしさや美しさは表現できません。時期や天候にも影響されずに何時訪れても自然が長年にわたって創った芸術作品に感動します。