2020年3月2日
住職の言いたい放題㉘「朝ごはんを爽やかに食べる」
こんにちは。住職の斉藤隆雄です。
昔昔、テーブルマナーを学びました。細かいことは忘れましたが、食事中はフォークとナイフを「ハ」の字型にしてお皿の上に置く。お皿を下げてほしい時はフォークとナイフを揃えてお皿の上に置く。というのは何故か覚えています。
しかし実際にこのフォークとナイフの作法が役に立ったことはありませんでした。そもそも普段洋食のコース料理を食べることはありません。ファミレスで洋食(ハンバーグ)を食べる時はお箸で食べています。
しかし結婚披露宴などでは洋食のコース料理を食べたことはあります。しかしフォークとナイフをどのようにしておいても、『下げてもらって結構です』とか『すいません。下げないでください』と給仕係りの方に口頭で伝えれば、希望通りになりました。フォークとナイフの作法は必要ありませんでした。
以前バンコクのホテルで朝食を食べた時のことです。このレストランはバイキング(ブッフェ)形式でした。真正面の席に英国人らしき(私の勝手な思い込みですが)40歳代の男性ビジネスマンが一人で食事をしていました。この方は途中で飲み物のお代わりで席を立つ時に、フォークとナイフをお皿の上に「ハ」の字型にして席を立ちました。後片付け担当のホテル従業員は、「ハ」の字型を見て食器を片付けることなく素通りしました。そして食事が終わるとこの男性ビジネスマンは、お皿とカップとコップをきれいに重ねて、フォークとナイフをそろえて、ホテルの従業員が片づけやすいように、テーブルの角にきれいにまとめて置いて席を立ちました。鮮やかで爽やかな食事の仕方に感動すらしました。
私は以前、席を立って食べ物を取りに行っている間、テーブルに残しておいたお皿が片づけられてしまったことがありました。早速この方の真似をしてフォークとナイフをお皿の上に「ハ」の字型にして、席を立つとお皿が片づけられることなく残されていました。
先日、都内のビジネスホテルに宿泊し朝食をホテルのレストランで食べました。ここは和食のブッフェでした。食事の途中、料理を取りに席を立って戻ってくると、私の食器がきれいに片づけられていました。和食にも食器を下げないでくださいという作法があればいいのにと感じました。