2019年8月7日
住職の言いたい放題㉖「白内障の手術をしました」
こんにちは。住職の斉藤隆雄です。
数年前から少しずつ白内障の症状がすすみ、最近は小さな字がほとんど見えなくなりました。夜間の車の運転も全体が暗く、対向車のライトがとても眩しく、前方がよく見えませんでした。高速道路の標識も真下に行くまで読み取れない状態でした。今年の1月に眼科医院で検診を受けたところ、手術をすすめられ、白内障の手術を4月と5月の二回に分けて受けました。
事前の説明会で手術の痛みは無い事、手術時間は15分位との説明を受けていましたが、少し緊張していたのでしょうか、手術前の血圧測定では普段より少し高めの数値でした。
人生で初めての手術は説明通り痛みもなく15分位で手術が終わりました。当日は痛み止めを飲んで、お医者様の指示通り風呂にも入らずに就寝しました。翌日の午前中に眼科医院で術後の検診を受けました。検診前に看護師さんが、手術をした右目の眼帯を取ってくれました。すると驚くほど明るく鮮明に、目の前の景色が見えました。診療室内の注意書きの小さな文字もはっきりと読めました。外の景色も明るく輝いて見えました。診察を終えての帰り道、空や街並みがあまりにも鮮明に見え感動するほどよく見えるようになりました。
翌5月の手術も無事に終わり、現在では裸眼で1・0の視力になりました。眼科医会から依頼された訳ではありませんが、白内障で生活に支障を感じている方は手術をお勧めします。
ある仏教教団の出版物に心臓の手術を終えた方が、心臓が動いていることに感謝をした話が掲載されていました。『生きているという事実を正(しょう)見(けん)でみれば、病気もまたありがたいことと気づくことができる感謝の対象である』という文章が書かれていました。視力が回復したことを単純に喜んでいる私の心の眼は残念ながら濁ったままで、真理をはっきりと見ることができないことを自覚しました。この自覚を得られたのも手術のおかげ様です。