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2019年5月1日

住職の言いたい放題㉕「この差って何ですか・葬儀編」 

こんにちは。住職の斉藤隆雄です。

今年の2月、テレビ「この差って何ですか」で葬儀について放送されました。
次の5項目について、正しいか、間違っているかチェックしてください。

1.葬儀の受付で『ご冥福を祈ります』というのは
解説の浄土宗の僧侶 ×  私は〇
解説者 「ご冥福」の冥は、暗黒の死後の世界を意味するが、宗派によっては極楽浄土の死後の世界を目指しているため、「冥福を祈る」という言葉は適切ではない。受付では『お悔みを申し上げます』というべきだ。
私 お悔みは遺族への慰めの言葉であり、冥福は亡くなられた方の来世の幸福を願う言葉ですから、どちらでも良いのではと思います。

2.数珠は左手に持つ
解説の浄土宗の僧侶 〇  私は〇
解説の僧侶は明確な理由を言われませんでしたが、推察すると右手だと焼香する時やお経本を開くときに邪魔になりますので、自然に左手に持つと思います。

3.焼香の時、遺族にお辞儀をしてから焼香する
解説の浄土宗の僧侶 ×  私は△
解説者 故人ファーストで、お焼香の際は、まず故人に手を合わせ、弔意を表す。ご遺族へのお辞儀は、そのあとで。
私 多くの葬儀社では、焼香台の前で、まず左右の遺族にお辞儀、正面の故人にお辞儀、焼香した後個人、遺族にお辞儀するように事前に説明しているようです。その流れを無視するのは厳しいのでは。

4.お焼香の回数は何回でもよい
解説の浄土宗の僧侶 〇  私は〇 
私 会葬者が多い場合は1回の焼香をゆっくりと丁寧にしたほうが美しい。

5.『天国で安らかにお眠りください』はNG
解説の浄土宗の僧侶 〇  私は〇
私 天国はキリスト教の固有名詞です。仏教徒は天国には行きません。
お念仏信者の行き先は西方極楽浄土(さいほうごくらくじょうど)です。