2019年3月4日
住職の言いたい放題㉓「免疫力を高めるぞ」
こんにちは。住職の斉藤隆雄です。
先年(平成30年)、香川大学で教鞭をとられる稲川裕之先生とお会いするご縁がありました。先生は免疫学のご専門です。以下先生のお話しをかなりザックリと申し上げます。
免疫とは人間が健康を維持するための大事な仕組みです。健康な生活をしているということは免疫システムが正しく稼働しているということです。
具体的には①外から侵入する病原体や死んだ細胞、老廃物などをきちんと排除するという病気に対する予防効果。
②各臓器や各器官がしっかりと働くという改善効果。
これらをサポートするのが免疫です。
熱があるから解熱剤、血圧が高いから降圧剤という即効力はあるが根本的な問題解決になっていない方向性とは一線を画して、免疫力を高めて、健康な生活をしていきましょうというご指導です。
免疫力を高める食品は野菜類では明日葉、れんこん、かぼちゃ、トマト、じゃがいも、さつまいも、キャベツ、レタス、ごぼう、生姜、かぶ。
穀類は金芽米、玄米、きび、全粒粉など。豆類は枝豆。海藻類ではわかめ、めかぶ、ひじき、昆布、わかめ、海苔。
きのこ類ではひらたけ、椎茸、なめこ、マイタケ、マッシュルームなど。
食品の種類や料理のポイント等に関して、詳しくは先生がお書きになった「ドクター・クロワッサン」の『最新免疫力アップ術』(2016年12月25日発行)をご覧ください。マガジンハウス社787円(税別)049-275-1811
先生は最後に『死生観が必要です』とおっしゃいました。私が僧侶だからあえて言われたのだと、その時は理解しました。
しかしよくよく考えてみると、どんなに免疫力を高め、ストレスのない生活を続けても、永遠に健康生活が続くわけではありません。当然ながら免疫力にも限界があります。
いつの日か、老苦・病苦・死苦を実感する日が誰にでも到来します。
どこに死生観を求めるか。哲学・文学・宗教。どこに死生観を求めますか?