令和元年から始めた「一日授戒会」もすでに４３名の方にお受けいただき、受戒された証明として生前戒名を授与いたしました。

戒名は戒を守る事を誓った方への名前、お釈迦様の弟子に生まれ変わった証です。

亡くなられた方に対して僧侶がつける死後の名前という意味ではありません。自分で戒名をつけるというのも意味がありません。戒名はいらないという方もいらっしゃいますが、その主な理由は戒名料が高すぎるという批判から本来の意味を知らずに不要といわれる方が多いと思います。

「戒」は生活の指針・目標です。

ある時、高齢のご夫妻がバスを待っておられました。しかしバスは定刻を過ぎても一向にやってきません。そこでご主人は「時刻表だとバスは１５分前に来ることになっている。この路線バスは遅れてばっかりで時刻表通りに来たためしがない。こんな時刻表は役に立たん。無い方がましだ」とご婦人に言いました。

これに対して、ご婦人は「でもこの時刻表がないとバスがどれだけ遅れているか分かりませんよ」といわれました。ご主人は返す言葉がありませんでした。

「戒」は時刻表です。私たちの人生もこのバスのように時刻表通りにいかないものです。時刻表がなければ、どれだけ遅れた生活をしているか、ズレた毎日を送っているか分かりません。

「戒」という時刻表に照らし合わせ、自ら修正することが大切です。他人から強制されるのではなく、自らが守っていこうと心がけて生活することで、大失敗することなく、より良く生きていくことができます。

「一日授戒」をお勧めいたします。
電話にてお問い合わせください。授戒志納金は3万円です。