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2015年12月8日

住職の言いたい放題①「義務と生きがい」

こんにちは。住職の斉藤隆雄です。
 先日、スーパーで買物をして駐車場に戻り、車のトランクを開けようとリモコンを操作しましたが、トランクが開きません。リモコンの角度を色々と変えてみましたが全くダメ。もしかしたらリモコンの電池切れかもしれないと少しビビリながら、運転席のドアなら開くかもしれないと思い、ドアに向かってリモコンを操作しましたが、全く反応なし。どうしたものかと車の内部をのぞき込むと、『あれ?これは自分の車ではない!』そうです!他人様の車でした。車種も色も年式も全く同じ車でした。私の車はその3台隣りに駐車してありました。
 周りを見渡しても誰もおらず、特に私の行動に不審の眼で見ている人はいませんでした。自分の車の前ではリモコンは正常に作動しました。急いでトランクに買物した品物を入れて帰宅しました。運転しながら『歳はとりたくないものだ』としみじみ思いました。
 すでに還暦を過ぎ、孫もいる世代になりました。ほとんどの同級生は定年退職しています。ここらで生活を身軽にしたいと計画し、浄土宗や仏教会の役職やお世話役は総て辞任しました。
 また平成4年から昨年2月まで、文書伝道を続けておりましたが、これもやめました。文書伝道を始めたきっかけは旧与野市にある浄土宗寺院のご住職の影響です。私もこのご住職のように『仏教の、浄土宗の、法然上人のみ教えの素晴らしさを多くの方々にお伝えしたい』という熱い思いで始めました。
 途中で何度も辞めようと思いましたが、このご住職が頑張っておられるので、やめるわけにいきませんでした。しかし昨年このご住職が約30年続けた文書伝道を中止しました。同時に私も中止しました。
 中止してから約2年が過ぎ、最近またこの文書伝道を再開したくなりました。最近、「定年」「老後」に関する本を読んだことがきっかけです。
 どの本にも共通して書かれているのが、3項目ありました。①お金 ②健康 ③生きがいです。
いったい私の「生きがい」は何だろうか?これは今後の私の人生にとって大問題です。今は旅行やスポーツが好きで、何となく「生きがい」かなと思っていますが、今後は経済的な理由や健康上の問題で旅行やスポーツは出来なくなるでしょう。
しかし仏の教えを学び、実践し、それを多くの方々に文章でお取次ぎするのは私にとって素晴らしい「生きがい」なのではないだろうか?
 今までは義務としての文書伝道でしたから、けっこう辛い時や苦しい時がありました。でもこれからは『お取次ぎさせていただきます』という姿勢で私の生きがいとして再開させていただきます。(かなり謙虚!)どうぞよろしく!