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2018年5月3日

住職の言いたい放題⑰「アジアにもっと目を向ける」

こんにちは。住職の斉藤隆雄です。

洋食でライスを注文すると、お皿に白米が盛られて出てきます。以下「ライス」と言います。この「ライス」の正式な食べ方がフジテレビのニュースで紹介されていました。昔はフォークの背中に乗せて「ライス」を食べるのがマナーでしたが、最近はフォークのお腹の側にお米を乗せて食べるのが正式なマナーだそうです。  

しかし、どちらの面に乗せてもフォークで「ライス」は食べにくいと常々感じていました。そもそも欧米ではお米よりパンが圧倒的に主流ですから、お皿に盛られた白米「ライス」を食べる事はほとんど無いと思います。お米を主食としているアジアの国々ではどのようにお米を食べているのでしょうか?韓国や中国(香港や台湾も)お箸とスプーン(蓮華)を使っています。東南アジアの国々ではフォークとスプーンを使います。初めのうちは少々面喰いましたが、考えてみると、お皿に盛られたお米とおかずを食べるのには一番食べやすいと思います。

ケンタッキー・フライド・チキン(以下KFC)では「フィンガー・ナップ」を導入しました。「フィンガー・ナップ」は指が汚れないように工夫された指手袋です。チキンを食べる時に「手が汚れてしまう」という意見が多く、この指袋の導入になったそうです。このテレビCMを見て、20年くらい前のバンコク旅行を思い出しました。バンコクのサイアムスクエアーにあるKFCでフライドチキンを食べた時のことです。いつものように手掴みでから揚げを食べていました。食べ終わって、周りを見ると誰も手で持って食べる人はいませんでした。みんなフォークとスプーンで上手に食べています。タイの人は何と優雅なのだろうと驚きました。

明治以降、私たちは欧米の方をばかりを観てきた結果、アジアで主流のフォークとスプーン文化を取り入れることなく、今に至ってしまったのではないかと、勝手に推察しています。アジアの国々が好きです。