2018年12月20日
住職の言いたい放題㉑「モロッコの祈り」
こんにちは。住職の斉藤隆雄です。
今年の4月に妻と二人でモロッコに行きました。何故モロッコなのか?実は世界一周した方々の旅行記やブログをみると、美しい場所や感動した国等々のランキングに多くの旅行者がモロッコのサハラ砂漠を上位に挙げています。早速格安航空券を探しました。するとドーハ乗り継ぎのカタール航空が東京とモロッコ往復で一人85000円というチケットがありました。映画で有名なカサブランカから時計回りにマラケッシュまで12日間の周遊旅行に行ってきました。
途中、メルズーカという町で2泊しました。ここは砂丘の町です。ホテルの目の前には赤茶色の砂丘が広がり、観光客を乗せるたくさんのラクダの光景が広がります。1日目は夕方から車で砂丘を一周するツアーに参加しました。50才代の男性のモロッコ人のドライバー兼ガイドさんと私と家内とで5時間ぐらいの観光でした。
途中夕方の5時過ぎに、ガイドさんが目の前の小高い丘に登ると素晴らしい景色が見えるというので、私と家内は丘をのぼり、まわりからの景色を堪能しました。しばらくして車に戻ると、このガイドさんは、メッカの方向を向いて(確認をしたわけではないがおそらく)お祈りと礼拝をしていました。私と家内は邪魔にならないように少し離れたところで、お祈りの終るのを待っていました。
翌日は夕方6時からのラクダに乗って砂丘へのツアーに参加しました。遅れないように少し早めにホテルの玄関前の椅子に掛けて、目の前に広がる雄大な砂丘を見ながらツアーのピックアップを待っていました。
するとホテルの受付にいた従業員の若い男性が、私たちのすぐ近くで小さな座具を敷いてお祈りと礼拝を始めました。偶然にも二日間続けて日没前の祈りと礼拝を目の当たりしました。
日本でガイドさんやホテルマンが仕事中に客を待たせてお祈りをしたら、大問題になるでしょう。信仰が生活の一部になっている事を実感しました。