
2022年6月1日
住職の言いたい放題(60)『無財の七施』
こんにちは。住職の斉藤隆雄です。
布施のなかに無財の七施があります。
1.眼施(げんせ)優しい眼で人に接する。
2.和顔悦色施(わげんえつしきせ)笑顔で人に接し不快な表情を与えない
3.言辞施(ごんじせ)柔軟な言葉で人に接する。
4.身施(しんせ)礼拝などの身体で人に尽くす。
5.心施(しんせ)なごやかな善心で人に接する。
6.床座施(しょうざせ)自分の席を譲る。
7.房舎施(ぼうしゃせ)人に家屋を与え生活させる。
70歳代の男性Aさんはこの無財の七施を日ごろから実践されています。いつでも笑顔を絶やさず、優しい言葉をかけてくれます。先日ご自宅におじゃました時、Aさんお気に入りの絵や素敵な言葉が、メモ用紙に書かれて、壁一面に張ってありました。
いくつか紹介します。
「車も人もいない赤信号でも、きちんと立ち止まれる人は、心に余裕がある」
ゆっくり、ゆったりと生きていきたいものです。
「時代劇 斬り捨てられる相手でも親兄弟がいると思って斬れ」
ウクライナ侵攻のロシア兵士に聞かせたい。
「行動は必ずしも幸福をもたらさないかも知れないが、行動のない所に幸福は生まれない」故酒井大岳先生は「歩けば咲いている」とおっしゃいました。「あきらめるとうまくいく」諦めるとは仏教では真理です。思い切りが大事です。
「心が変わると行動が変わるそして習慣、人格、運命が変わる」星稜高校野球部の山下智茂監督の言葉。松井秀喜さんも薫陶された言葉。
「あんなじじいになりてえな マムシさん」
「偉い人間にならなくていい 立派な人間になれ ガッツ石松」
「しあわせはすぐ近くにあって気がつかないもの」